借金の返済が困難な場合にどうすればいい?
「借金が多すぎて、生活が苦しい!」
借金の額に対して収入が少なく、返済の目処が立たない場合、そのままでは生活もままならない状態になってしまうかもしれません。
そんな場合であっても生活の再建ができるように「債務整理」という手段があります。
債務整理には次のようなものがあります。
自己破産
借金をゼロにするための裁判手続です。
債務整理においては、借金をゼロにする唯一の手段であり、生活再建に最も有効な手段であると言えます。
そのため、本サイトにおいては、この「自己破産」について詳細に解説していきます。
任意整理
カード会社などの債権者と交渉して、支払い可能な条件を受け入れてもらうことで、債務の完全な返済を目指す手段をいいます。
通常は、将来の利息をカットして、5〜6年以内(60〜72回払い)に完済できるように交渉します。
なお、カード会社などは債務者本人との交渉を行わないことがほとんどなので、専門家の協力が不可欠となります。
- メリット
-
- 財産を手放す必要がない
- 交渉先を自分で選択できる
- 将来利息や、遅延損害金を免除できる
- 職業制限がない
- デメリット
-
- 元本は免除されない
- 債権者が交渉に応じない場合がある
民事再生(個人再生)
住宅ローンの支払い中であっても、自宅を手放さずに、債務整理を行う裁判手続きです。
借金を大幅に減額することが可能です。
- メリット
-
- 利息のみならず元本を大幅に減額できる(80%程度の減額も可能)
- 住宅ローンが残っている住宅について、手放さずに債務整理が可能
- 職業制限がない
- デメリット
-
- 官報に掲載される
- 手続きが複雑
- 手続きの期間が長い(1年から1年半)